とんでもないドラマを観た気がする。「わかものたち2014」以来、大きく心揺さぶられた。わたしにとっては10年に一度の傑作ドラマ。
それぞれの役者たちの演技、テーマの独自性と深さ、展開の意外さ、ラストのしまい方。
コレはさすがに映画では時間が足りないし、深みも出ないだろう。そして一週間おきという間隔も良い。次の展開をなんとなく予想する時間が与えられ、それがするりと裏切られてから、また新たな謎と不明確な未来が開かれる。
そして驚くべきは全10話、中だるみや冗長な回がなかったことだ。毎回見応えありなんてw
軽みと深さ。ユーモアとシリアス。風刺と諧謔。嘘からの誠(ここは真実ではなく「誠」)、裏切りと信頼。そうした相反した要素があざなえる縄のように絡み合い、融合する。
その題材から、絶対に民放では扱えないものだろう。U-NEXTで観れるようなので、ぜひぜひ多くの人たちに観てほしい佳作。