始まるや徳永えり の膨大な台詞に思わずたじろぐが、昨季の脚本家競演に間に合わなかった岡田惠和作品なのだった。「最後から二番目の恋」の鎌倉から吉祥寺へと舞台を変え、キョンキョンが同世代の山口智子へ、中井貴一が阿部サダヲへ、坂口憲二が藤木直人へコンバート。徳永と山下リオの変人ぶりも楽しい。「問題のあるレストラン」を思わせる、ある意味シビアな設定なのだが、「最後から…」がそうであったように、深刻なメンタル危機にはつかず離れずのまま進んでいくだろう。
追記
長い間わだかまっていたのだが、山口智子と仲村トオルは芝居が同じだと思う。
さらに追記
すごく気をもたせたあげくに結局何も言ってないヒドイ原稿。編集部は原稿料払うな。
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https://news.mynavi.jp/articles/2015/05/07/yamaguchi-tomoko/
私は「ゴーイング マイ ホーム」とロンバケしか見ていないのであるが、やはり上にも書いたとおり、山口智子のあの演技は仲村トオルと同根なんだと思う。
さらに追記
まとめ。
驚いたことに評判はわりと悪かったのだな。「最後から二番目の恋」の何があんなに人気だったというのか。登場人物の配置も舞台となる街の使い方もほぼ同じだが、「壊れた人の再生がテーマ」と見せて、これは恋愛に不向きな人間が恋に落ちるスクリューボールコメディを複数投入するという、荒唐無稽とも思える実験的な荒技だ（「最後から…」は主役二人を描くオーソドックスなものである）。よほど自信がなければこんな脚本は書けないだろう。主役と狂言回しを兼ねた阿部サダヲは力を出しきっていたと思う。
