ぎんちゃん

大草原の小さな家 シーズン1のぎんちゃんのレビュー・感想・評価

大草原の小さな家 シーズン1(1974年製作のドラマ)
5.0
まだ週休2日ではなかった小学生の頃、なんとなく心嬉しい土曜日の夕方、NHKで放送していたこの作品を観るのがとても楽しみだった
当時共働きだった母も土曜日は早く帰ってきて、妹と3人でテレビの前に座って一緒に観た
録画なんて当時はできなかったし、テレビも家に1台しかなかった
そんな光景含めて、私の人生において忘れられない作品

当時はもちろんローラを全力で応援
ネリーとの闘いに勝った?ときは一緒にほくそ笑んだ
そばかすも三つ編みも、ちょっと前に出てた前歯も可愛くて、友達のように思ってた

馬車でウォルナットグローブに辿り着いて、家が少しずつ完成し、町の人々と交流しながら一家がその地に根を下ろしていく
裕福さと貧しさの存在、自然は多くの恵みを与えてくれるけど人には抗えない厳しさもあること、人間は強いけれど弱い、だから神に祈るし助け合うことが必要、そんなことを子供ながらにこのドラマから教えてもらっていた
下手な道徳教育するくらいなら、このドラマを見せればいいと思う

そして大人になった今、ローラ目線とは違うところにも心が向く

キャロライン母さんが愛情深く逞しい
(日色ともゑさんの声がハマってた)
長いスカートでとっても動きにくそうなのに、掃除も洗濯も休みなく、なんでも手作りするし、笑顔を絶やさない
オルソン夫人とついついやり合って、後から反省するのも可愛らしかった
そんな母さんをとにかく愛してることがよくわかる父さん
サスペンダー姿で大工仕事も農作業も、バイオリンも弾いてしまう
貧しいけれど互いへの信頼がある、そんな2人は子供から見てもステキだったし、私の母はチャールズ父さんに憧れていたと思う
当時の父は仕事で家にいなかったし、母はワンオペしてたから

年月をかけた壮大なドラマシリーズ
笑えるエピソードも辛く悲しいエピソードもそれぞれ思い出深いけど、ローラの子供時代が1番好きだな
大人になることへのワクワクがあったし、オルソンさんのお店でもらうキャンディに幸せを感じられることの幸せ
ローラと共に私も成長した
彼女たちが大人になって、大人たちが歳をとっていくのがリアルで何となく悲しかった
まさに人生そのもの
マイケル・ランドンが亡くなったときは、私も悲しかった

あの頃に戻れるなら、母と一緒になってチャールズ父さんをもっと推すし、家のお手伝いも嫌な顔しないでするんだけどな
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