こたつむり

パズルのこたつむりのレビュー・感想・評価

パズル(2008年製作のドラマ)
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第2話まで観賞済…というか、そこで断念。
『TRICK』の脚本を執筆した蒔田光治さんが手掛けた…と耳にして観賞したんですけども。演出とか完全に『TRICK』風味でした…が、堤監督は関わっていないようです。

この辺りの違いでしょうか。
登場人物に魅力を感じなかったんです。

例えば、主人公の石原さとみさん。
報酬に目がくらんで事件に首をツッコむとか。傍若無人な振る舞いとか。某ドラマの某山田のような雰囲気なんですが、なんか“可愛く”ないんですよ。

あ。誤解を招く表現ですね。
石原さとみさんは可愛いです。笑顔はキュートだし、そもそも上品さ下品さのギャップは僕の大好物だし。素敵な人が好みの役柄を演じている…って、それだけでダブルで役満…なんですが、それが活きないのは…何故なのか。

また、肝いりの脚本も微妙でした。
ネタバレを回避するように書くと「視聴者は虚構と分かって許容しているのに、それをトリックの根幹に持っていく」という反則技を使っているんですね。

だから、推理クイズよりも酷い有様。
ガストン・ルルーの『黄色い部屋の秘密』で用いられたトリックと同じレベル…と書けば、好事家の人ならば分かってくれると思います。たぶん。

まあ、そんなわけで。
第2話で断念した僕に語る資格はなし。
とりあえず『TRICK』の偉大さを再認識したし、配役、脚本、演出、音楽…映画もドラマも様々な要素が積みあがって出来上がるもの。効果音に拘る気持ちが名作への第一歩だと学びました。ちーん。
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