千葉真一の訃報に触れて、一番初めに思い浮かべたのがこのドラマ。柳生十兵衛その他、当たり役は色々あるけれども。
ここでの千葉真一は、ＪＪサニー千葉、という女性誌専属モデルみたいな名義。演じるのは板垣信方という晴信（のちの信玄）の重臣。
実父との不和に苦しむ晴信にとっては家臣でありながら父親代わり。けれども負け戦知らずの晴信の失策がもとで討ち死にしてしまう。銀河英雄伝説でいうところのキルヒアイスみたいな立ち位置。
討ち死にするのが２８話で、つぎの２９話がとてもいい。戦場から戻って、板垣の不在と嫌でも向き合わなくてはならず、自責の念に駆られて駆られて駆られる晴信、みたいなところ。ここまで30時間近く見てきた人々のための回。録画をいまだに消せない。
ほかにもドラマ全般で役者陣がみな巧み（舞台俳優多め）で、上杉謙信役のガクトもとてもよい。ちなみに謙信側の家臣を演じるのは緒形拳。
どうだ、見たくなってきただろう？
たぶん今から数年経っても魅力的なドラマなはずなので、いつか見てみてくださいよ。
