藤沢周平の秘剣シリーズ
映像化との相性も抜群で、特にNHK作品は秀逸であり、この作品も、、まあとにかく良いわけです。
このNHKの藤沢周平作品に特別寄与するのが、ヒロイン役の女優さんであると思うのですが、なかでも『腕におぼえあり』の黒木瞳さんが大変、なんとも言えない魅力が印象的で。
本作の水野真紀さんは、その御多分に洩れない魅力があり、この純潔な愛の物語を担うに相応しく、これほど画に瑞々しく映し出される役者が他にどれほどあるだろうと思わずにいられない。
物語としては、勧善懲悪の理不尽の狭間で主人公とヒロインが愛を貫く、といういたってシンプルな構成でとくに目新しくはないが、役者の好演や演出の良さによって非常に魅力あるエンターテイメント作品になっていると思う。
あと、劇中音楽だとか、効果音が独特でそれが面白い。