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輝くか、狂うかのruublueのネタバレレビュー・内容・結末

輝くか、狂うか(2015年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

輝くか、狂うか
チャン ヒョク/ オ ヨンソ

チャンヒョクがひたすらカッコいい。
本来は王子なのですが、誰の前でもゲタゲタ笑って大声で喋って軽薄っぽい三枚目に振舞いながら、迫る敵には持ち前の武闘力を駆使、刺客と互角の剣で戦い、愛する人を影から支える。

が、大切な相手を失うと、男は生きる光を失う事が描かれる。(呪われた王子)と呼ばれ苦労を重ねて王の座を手に入れる事は同時に愛する人を失う面も持ち合わせていた。

ラストシーンは切なくて最終回だけで4回繰り返して見た 。王座の背後に置かれた王の運命を揺さぶった思い出の品々。後世の王族の子供らが忍び込み「これは何だろう?」「壊しちゃった、怒られるかな?」主人公の人生を彩った大切な道具の数々も時の経過で単なる意味の為さない“物”になってしまう演出が心ニクいばかり。(だいぶ前に見た洋画のワンシーンにもこういう演出があった記憶)


ずっと仕えてきた老いた側近が優しく「ここには入ってはなりません」そっと道具部屋の扉が閉められる。このシーンで1話目からの謎と繋がって、全話に思いが呼び起こされます。物語の最初は韓ドラ時代劇らしいシリアス、中途は気楽なラブコメ調、最後はしっかりとしたエンディングを迎えます。

中途で少し中だるみは感じたけれど、高麗の王と渤海(亡国)の王女の運命に導かれた出会いから落とし所が切ない最終話まで、時代劇がベースですがラブコメ要素も盛り込まれ色んな方向から楽しめるドラマでした。
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