やたら評判いいもんだから手を出してみたものの、最初は笑いのツボがサッパリ分からず「どこがおもろいねん」なんて思いながらダラダラ見ていたら、３話目でロシア向けに自家製AVを製作する辺りから徐々に周波数が合いはじめてきて、６話目のコンビニ襲撃で爆発。おぼろげだった各キャラ設定や習性が、数々の騒動とともに明確になるにつれて、俄然、面白くなってきた。
簡単に言うと、貧民窟のDQNたちの生態を見て笑う感じ。下等動物たちのむき出しの本能、昆虫並みの知能、下劣な品性、お粗末な価値観、ズレた向上心、高い喫煙率、無駄に高い自尊心、ないに等しい倫理観。そして、意外とアツい仲間意識。
まるで動物園で変わった生き物の仕草を檻の外から眺めたり、ナショジオの動物ドキュメンタリーを見てるような感じかな。
知性も収入も犯罪のレベルもすべてがド底辺で、実は小心者のくせに、根拠のない自信に満ちた態度と暴力で周囲を威嚇する産業廃棄物みたいな連中の一挙手一投足を、温かい目で「見放している」。
格差社会の恩恵を存分に享受していて、自宅のトイレットペーパーも2枚重ねがデフォルトなご身分の当方としては、リアルでは絶対に絡みたくないし絡まれたくないクソみたいな連中を、ちょっと離れた安全なエリアから眺めながら、プチブル生活を満喫しています。「こっち来んな」って。
【追記】
リッキーの嫁がルーシー（『アイ・ラブ・ルーシー』）。
なるほど、今さら気づいたわ。
