「賢い医師生活」と同じ製作陣ということで視聴。有名な野球選手であるキム・ジェヒョクが、妹を襲おうとした男を暴行したことで刑務所に入るのだが、このジェヒョクの生き方がかっこよくて見入ってしまう。ジェヒョクをパク・ヘスが、小学生からの親友・ジュノをチョン・ギョンホが演じている。
印象的だったのが、「忍耐と努力」の象徴と言われているジェヒョクが球団のトライアウトに受かったのは、彼が唯一の左投手だったから、というエピソード。公務員試験に何度も落ちた受刑者に対して、「最善を尽くしたが、チャンスがなかったんだ」「悪いのはこの世の中だ。努力が報われないこの世の中が変わるべきなんだ」と語る。自分の成功が努力を尽くしたことだけでなく、運も働いたということを知っているからなのだと思う。だから決して、相手に「努力が足りなかったんだ」とは言わない。
「賢い医師生活」と同じく、脇役の描写も丁寧だ。同房のミンチョル、カイスト、コ先生、ヘロリン、ドンホの人生もきちんと描く。そして愛すべきペン部長と、ナ課長の小学生時代まで!コ先生の会社への復讐、ユ大尉の再審請求など、誰かが助けを求めているときに同房のみんなが協力し合う姿がとてもいい。
極限の状況でどう生きるのか。他者と支え合うこと、その人生に想像を及ばせること、自分の論理を振りかざすだけでなく、他者の考えを理解すること。かっこいい生き方とは何かを教えてくれるドラマ。