Relishi

世紀末の詩のRelishiのレビュー・感想・評価

世紀末の詩(1998年製作のドラマ)
4.8
この世に愛は存在するのか、恋愛、親子愛、家族愛、夫婦愛、様々な愛の形を提示し、それを問うオムニバスドラマ。

野島伸司の全てが込められた傑作。
毎話、ゲストとして登場する豪華なキャス陣。
彼らが織りなす愛の形を否定し、この世に愛などはないのだと結論づける教授(山崎努)。
どんな形や結末でもそれを愛と呼びたい、愛であってほしいと願う亘(竹野内豊)。
理性と感情、それぞれ象徴的な性質の違う2人が議論しながら、絆を深めていく。

毎話、涙なしでは観られない、悲しく切ないエピソードが散りばめられ、そこに触れ合い携わる中で、自分たちにとっての愛の形を見つけていく。

のちのドラマ、「リップスティック」の主要キャストが多数出ている点も嬉しい。
ハローベイビー、から始まるエンディングの詩、そしてエンドロールの映像、細やかな点まで妥協のない、野島伸司が描きたかったであろう、想いの丈を込められた作品。
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