徳川慶喜公の明治維新までを描いた本作。
幕末柳営ファンとしては垂涎の内容。
慶喜公の事を知りたい身としては、維新後のほのぼの話とかも盛ってほしかった。
まあドラマとしては面白くないけどw
司馬遼太郎の原作では、もっとエロくて生々しい慶喜公も大河にあわせて爽やかで、かつ慶喜公としての本心がどこにあるのかわからない姿を描いている。
しかし、あんまり本心が読みにくいので、ちょくちょくと本気で言っているのか、わからない場面がある。いや、それが慶喜公としては正解なんだろうけど。。
序盤はオリジナルストーリーや賑やかしが多く、制作していた時代を感じる。
中盤の江戸城を中心としたシーンは幕臣の描き方がとても好み。
老中達や奉行達が、朝廷とハリスの板挟みになって話しているところはすごく良い。
ただ、お互いを官職で呼び合うから誰が誰かすぐわからなくなるw
井伊大老が寒い!!!
2度目の上洛以降は老中達の無能感が強くなる。慶喜公を主役にするとそれは仕方がないが、家茂公もいいところがなくて残念。
西郷隆盛は作品によっては好人物に描かれる事が多いが、江戸の火付けなど汚い仕事、手段を選ばない人でもある。
この不気味な感じが、慶喜公のライバルもしてはベスト。
会津、桑名藩主兄弟の、「弟よ、口を挟むでないが」お気に入り。
この2人が兄弟だって事は幕末ファンなら知ってるけど普通知らないからねw
和宮様がかわいい!
最初に大奥に入って、いきなり怒られるところの返事とか、
ともかく周りが説明した後で、あの目力で一言二言喋るのが見ていてクセになる。
20年以上前の作品であり、鬼籍に入った役者さんや、あの役者さんの若い頃としてハッとする事は多かったけど、、
深津絵里と堺正章は全然変わらないの、なぜなーぜw