こう言った極端な階級の差とそれにより決定づけられてきた性格の違いを題材にしたドラマはこの時代特有で、それぞれの性質を激しくわかりやすく描かれていて、話の展開も90年代っぽくて、プライド、憎しみ、嫉妬、深い友情、野心、純愛、片想い、いろんな感情がたくさんの表現で描かれている。
はじめの立ち位置から武司と甲斐が逆転するさまも古めかしい展開で、良い。
しかしながら、人を変えるのはやはり人。
誰かのひたむきさは、届いた相手の心を変える。甲斐という存在は人に気づきを与えるために犠牲になったように見えるけれど、彼はそれを幸せと思えるような人間なのだ。
