茉央

私の名前はキムサムスンの茉央のレビュー・感想・評価

私の名前はキムサムスン(2005年製作のドラマ)
4.8
全く期待せずに見ました。
いくら当時高視聴率だったとはいえ、昔のドラマだし、とにかく私は恋愛ドラマが結構苦手。
恋愛100%なドラマを、最後まで完走できたことが数えるほどしかない、そんな私が…
そんな私が、寝る間を惜しんで見てしまうほど、このドラマにどハマりしてしまった。元々、『涙の女王』の並走ドラマとしてかるーく見るつもりだったのに、こっちに夢中になって『涙の女王』全然見れてません。
久しぶりに終わるな、終わるな、って思いながらドラマを見ました。
自分の中でもかなり前代未聞な事態なので、レビューがてらこのドラマの何にそんなにハマったのか分析してみようと思います。

①まさかまさかのストーリー
見る前は、イケメン御曹司がなぜかイケてない女子を好きになっちゃった…みたいなあるあるストーリーかと思ってました。
だがしかし、ヒョンビン演じるジノンは元カノに未練タラッタラなのです。
私、結構な数の韓ドラ見てきたつもりだけどここまで元カノのこと引きずってる男は初めて見たよってくらい。
サムスンのことを好きになる雰囲気なんてゼロ。それでも6話、7話くらいでなんとなくいい雰囲気になってきて、ああそろそろやめ時かなぁ…(←両思いになるとすぐ飽きる女)と、思っていたその時‼️な、なんとジノン、元カノとよりを戻すのです😂
済州島でサムスンを置いて行ったあのシーンはまじで衝撃的だった😂
しかも、その元カノが超絶可愛いんです。
韓国版蒼井優みたいなお顔立ち。
現代のアイドルにもいそう。
そして正直…ジノンと元カノがお似合いなのよ…サムスンが入る隙ゼロなのよ…ここからどうやってジノンはサムスンが好きになるの!?と、ここで一気にスイッチが入りました。普通恋愛ドラマって初恋でした…とか、小さい頃から好きでした…とかが定番じゃないですか。元カノの存在なんておくびにも出さない。だからこそ、このストーリー展開がめちゃくちゃ新鮮でした。もし、ジノンとサムスンがすぐにくっついていたら私は途中で視聴を辞めていたと思う。そしてそこからのジノンがサムスンを意識していく過程がたまらなかった。最高でした。

②ヒョンビン×サムシク(=ジノン)が良すぎる
もうあの、はい、はっきり言いますね。ヒョンビンがバカかっこいいですわ。最初は、「ヒョンビン、若いな〜」ぐらいなもんでした。
でも、いつからだろう…いつの間にかヒョンビンのことが好きになっていました(恋?)
ていうか多分、ヒョンビンの見た目ももちろん好きなんですが、多分それ以上に彼の演じたサムシクの性格がどタイプすぎた。
年下なのに生意気で強引で、でもたまに優しい。
見たことがある方ならわかってくれると思うんですが、サムシク、ちょいクズです。サムスンに告白したあともなかなか元カノと別れないし、サムスン置いてアメリカ行くし…
でもそのクズ要素すら凌駕する、ヒョンビンの雰囲気と見た目。
これは完全に個人の主観ですが、ヒョンビンって生来のものなのか誠実な雰囲気を持ち合わせてますよね。サムシクを演じているのがヒョンビンじゃなかったらこんなにハマらなかったし(こいつただのクズ男じゃん、で終わっていたと思う)、ヒョンビンの役柄がサムシクじゃなかったらヒョンビンをこんなに好きにはならなかった。
サムシクの性格・ヒョンビンの見た目の相乗効果で、かつてないほどキュンキュンしました。人より一回りもふた回りも遅れてのヒョンビン沼に今います…
ああ辛い…

ちなみに、私は『愛の不時着』も以前見たことがあります。
ドラマ自体はもちろん面白かったんですが、ヒョンビンには全くハマらなかったんですよね。キムサムスンを見終わってからもう一度さらっと見ましたが、やっぱりそこまで…って感じなんです。演じている当時の年齢も違うっていうのもあるんだろうけど、やっぱり役の性格が大きい気がします。
現実世界ではもちろん『愛の不時着』のリジョンヒョクのように、優しい男性がいいけど韓ドラ見てたら、そんな男性掃いて捨てるほどいるんです(現実世界には滅多にいないけど) そういう意味では、ドラマのなかでは少し強引にこられた方が新鮮味もあるし、個人的にはときめきます。私は『花より男子』の道明寺の性格も好きなので、やっぱり元々の好みも少なからずあるんだろうなあ…

まとまらない文章をつらつら書きましたが、要するにこのドラマ、ストーリーも相手役も私の好みをここぞとばかりについてきたということなんだな。記憶を消してもう一回見たい。もう一回サムシクにキュンキュンさせてくれ。ヒョンビンなら見合いを邪魔されてもいい。済州島に置いていかれてもいい。男子トイレに連れ込まれてもいいし、500万円の小切手破られてもいいし、漢拏山にも登ろう。とにかく、2005年のヒョンビン(当時私2歳)と出会いたかった、そう願う2024年春の私です。
茉央

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