第5シリーズの後日譚的スペシャル回。卒業から一年後、高校生になった元3Bの生徒たちと金八の再会を描く。
ちょっぴり大人っぽくなったキャストたちの姿にほっこり、なんか勝手に親戚気分、ってのは置いといて。第5シリーズの続きで見るのは言わずもがなで、久しぶりの再会ながら何やら悩み事、隠し事のありそうな生徒がちらほら。金八としては、そんな元教え子たちの問題と、それとは別で我が子の問題、その狭間で悩まされる姿があったりしてこれは第6シリーズにも出てくる展開だよねー、この時から布石があったんだねーなんて。あと第5シリーズでもあったけど金八の息子「幸作」、そして「健次郎」と「ちはる」の三角関係的な恋模様に胸がキュンキュン、もとい、締めつけられる想い。失恋ってやつぁね、つらいよね。ここでの幸作くんがまた本当にいい演技をするんだよなと。
まぁ約90分のスペシャルということで、尺の関係もあってかそこまでじっくりは描かれず、物事も解決までいかず、ちょっと歯痒い、というか消化不良な感じはある。けどあくまで今回は第5と第6の橋渡しとして見るべきかな。にしても、いじめやら中退やらで悩み塞ぎ込む生徒に対してただ慰めるだけでなく叱咤激励でもって背中を押していくあたり、さすがは金八、粋だなと。とか言いつつ今の時代にはきっとこーゆーのは受け入れられないんだろうなーとかも鑑賞しながら考えたりなんかして。何はともあれ、「死ぬとか言うな」「なぜ友達を頼らないんだ」などの言葉の数々は第5シリーズを見ていればこそ響きまくるはず。そんで最後はやっぱり泣いてしまったギリ昭和生まれの俺でしたとさチャンチャン。
