ちりこ

賢后 衛子夫のちりこのレビュー・感想・評価

3.5
史実とは違った結末だったと思いますが、だからこそ楽しんで観れました。
ヒロインの衛子夫が透明感のある清楚な美人で、常に穏やかで落ち着いていて、優しく、それでいて家族のことになると頑迷になるところが人間臭く、好感が持てます。
武帝も、立場上他の妃を寵愛したりはするものの、ずっと子夫を特別大切に愛していて、思慮深く、(時々あまりに簡単に騙されたり、終盤は嫉妬に目が眩みすぎたりするところがちょっとご都合だなと思いはしたものの、)中華宮廷劇の皇帝としては珍しく良きヒーローだったと思います。
根本的なテーマが家族愛や夫婦愛だったからかもしれません。
主人公周りが基本的には善良な人達ばかりなので、勧善懲悪的にストレスが少ないのも良かったです。
クライマックスも出来すぎだけれど、嫌いじゃない。
それにしても、なんで中華時代劇って主人公に横恋慕して未練たらたらのイケメンが必ず出てくるんだろうか。そして大体それが騒動の種にしかならないからもう…。
ちりこ

ちりこ