面白かった。
清武英利さん原作ドラマの「しんがり」が大変面白かったので、期待して見ましたが、期待以上の内容でした。
外務省の実際にあった「外務省機密費流用事件」の真相解明する刑事の物語。
とにかく佐藤浩市と江口洋介、二人のコントラストが素敵なんですよね。
佐藤浩市演じる木崎はいわゆる一匹狼。
つかんだ情報は味方にすら渡さない頑固者。上司の斎見を最初は毛嫌いしながら、徐々にチームワークを深めていきます。
江口洋介演じる斎見は、正義感の溢れる刑事。ただ木崎と対立することもしばしば。上司と部下に挟まれながら真相解決を目指す姿が素敵でした。
しかし、一番は北村一輝でしょう。
悪役というか、ダメ人間を絶妙に演じます。ノンキャリアながら出世する政治力、みさかいない女性関係、競馬やワインなどへの浪費。
その欲望に溢れ、墜ちていく真瀬という人物を見事に演じます。とにかく悲しい男なんですよね。
現実に起きた汚職を刑事の視点、官僚のキャリア、ノンキャリアの視点、そして政治家の視点で見られる傑作です。
WOWOWさんはいいドラマ多いんですよねー。また期待!