あっくん

チェルノブイリのあっくんのレビュー・感想・評価

チェルノブイリ(2019年製作のドラマ)
5.0
ずっと前から気になって、やっと覚悟して観たドラマですが、予想以上遥かに超えて、観ていて凄く辛かったです…。
言葉を失った事がチラホラ…。( ; ゜Д゜)
たった5話と短いミニシリーズだけど、まるで凝縮されたハイクオリティーな大傑作映画ともとらえます…。
あっという間に観てしまいました…。観終わって気づいたら夜中の3時…。(エミー賞の各賞を受賞、ノミネートされたのも頷ける❗)
観るべきドラマ…いや、観なくちゃいけない、色々と知るべきドラマだと思います❗

1986年に起きた人類史上最悪の原発事故チェルノブイリ。なぜおきたのか❓その裏で何が起きていたのか❓
それは三人が命懸け独自で調べた、あまりにも残酷で想像を絶する真実だった❗Σ(゜Д゜)

チェルノブイリ原発事故発生から
私自身が生まれた年に起きていたなんて…ショックです…。
観終わった後ももっと知るべきだと思い、色々調べて、ほぼ忠実に再現している実話だと実感して更にショックを受けました…。
観終わってから再度最初の1話を観て、主人公が最初に語る言葉…。
「真実を見破る事じゃない。本当に危険なのは嘘を聞きすぎて、真実を完全に見失う事。」
嘘の代償はあまりにも大きい…。
その言葉に深く重く感じました…。

観ていて色々な感情が沸き起こりました。怒りや悲しみに狂気、絶望に苦しみ…。
でも、一番伝わったのは“恐怖”ですね。
核爆発という恐怖、いずれ起きる死の恐怖、いつもの日常を奪っていく恐怖、そして自分の保身とプライドばかりを考えて、沢山の虚構ばかりを造っては見てみぬふりをする人間性、社会性の恐怖…。
ある意味ホラーでもないホラー以上の怖さ…。((((;゜Д゜)))

どのシーンも印象的過ぎる❗
悲惨でエグく、強烈なシーンもあります💦(特に4話の動物のシーンは辛すぎて早送りにしちゃいました。)(/´△`\)
1話毎終わる度に無音のエンディングシーン…。
個人的なワンシーンとして、第1話、チェルノブイリ事故の火災で離れた桟橋に事故現場を観る住人達…。まるで雪の様に降る死の灰を浴びる住人やはしゃいでる子供達…。これから起きる地獄を知らない姿に、美しくも残酷さを感じ、言葉を失ったシーンでしたね…。(|| ゜Д゜)
また、最悪の事態を免れる為に提案した対策に対してのお願いに「三人の命を奪う許可」と話すシーンにも辛かった…。(。>д<)
ラストの後日談は辛くもある中で、希望の光を感じるエピソードに少し救われる…。

主要三人が主役ですが、どのキャラクターも主役❗
主要三人として、
・核爆発の原因を調べる核物理学者ガレソフ
・相棒という感じで組み事故の指揮を取る官僚シチェルビナ
・核爆発を起こした事件の真相を調べる今回唯一のオリジナルキャラ(理由は最終話5話の後日談にて知れる)核物理学者ホミュック(エミリーワトソンがドンピシャ❗)
その三人を軸に、日常生活を奪われた人々や命がけで事故現場対応を活躍した人々…その一つ一つの行動に涙…。
(。>д<)
そして胸くそ悪い悪役的な存在が良いスパイス…。( ̄皿 ̄#

賞、ノミネートを獲ったキャスト陣も頷ける❗
主役のジャレットハリス(シャーロックホームズ シャドウゲーム)が印象的なのはもちろん、個人的に嬉しいのはラースフォントリアー監督の印象的な名作「奇跡の海」で夫婦役で共演したステランスカルスガルド(マンマ・ミーア)、エミリーワトソン(やさしい本泥棒、オレンジと太陽、博士と彼女のセオリー)コンビが出演している事❗
他にも第4話にバリーコーガン(ダンケルク、アメリカンアニマルズ)、消防士の奥さま役にジェシーバックリー(ジュディ 虹の彼方に)等々。

広島・長崎の原爆、福島の原発事故を経験、体験した日本人だからこそ一人でも多く観て欲しい…。
沢山の📎、そして鑑賞して、一人でも知っていく事を願っています…。そういう意味で満点です…。
あっくん

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