特別編と銘打っても実際は50分程度。
つまり、レギュラーシーズンと同じ尺なので、なかなか感想を書くのが難しい作品です（ネタバレ厳禁ですからねえ）。しかも、作りとしては、よく見かけるような「総集編」的な存在。
…と思った大間違い！
なんと、手塚翔太と菜奈ちゃんの馴れ初めを知ることが出来る回でした。これ、かなり重要。
しかも、ガチで泣かそうとしてきますからね。
『タイタニック』のラストで涙腺が崩壊した僕には厳しい案件でした。目薬要らず、と考えれば前向きですけど…もももも勿論、なななな泣いていないからね。
しかも“某作品”から台詞を引用する始末。
そりゃあ、ググっと来るのは当然。彼の“諦めの悪さ”はリスペクトしたいですね（彼の根底に“覚悟”があるのはシーズン1で判明しています）。いやぁ。気付けば三井君の気持ちです。
また、通常回で説明がなかった補足的な意味合いもあるんですね。
例えば「オラウータンタイム」。
何となく予想はしていましたが、やはり“あの作品”の影響だったとは。ネタバレなしに説明してくれるところが心憎い限りですね。ミステリ好きの琴線に触れる仕上がりでした。
あと、後半戦のプロローグ的な部分も鳥肌の極み。これまでは“交換殺人ゲーム”という側面があったため、事件が繋がりそうで繋がらなかったのですが、なにやら“黒幕”的な存在が浮かび上がったわけで…うーん。先が気になるぅ。
ただ、完走したから言えますが、この時点で明らかになっていない部分もありますからね。正直なところ、前半戦を終えた段階で“黒幕”に辿り着くのは、ほぼ不可能。なので、延々と思考を楽しむのが本作のコツ。うひひ。脳汁あふれちゃう。
まあ、そんなわけで。
加速的に面白くなる謎解きドラマの緩衝材…と思わせておいて、かなり重要な回。後半戦に向けた助走としても大切なので、この時点で条件整理をして『反撃編』に臨むが吉ですね。
