アロユニ

ホークアイのアロユニのネタバレレビュー・内容・結末

ホークアイ(2021年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

マーベル・スタジオから最高のクリスマスプレゼントが届いた。

まず単品として素直に面白い。クリントとケイトのコミカルなやり取りが最高だし、徐々に「相棒」になっていく感じも堪らない。

ポップさの中に人間ドラマや裏社会の陰謀などの要素が織り交ぜてあり、シリアスな展開も見応えあり。『エンドゲーム』では少しの登場だったローニンもしっかり掘り下げられて満足。

超人たちに囲まれる中、ひとり弓矢で戦ってきたクリント。長年の戦いで耳は難聴になり、怪我の手当ても自分でやる。そういった描写が本作で積極的に描かれたことで、見た目の派手さではないヒーローの真髄、そしてホークアイというヒーローの価値を改めて感じた。


エコーことマヤ・ロペスはこの後スピンオフドラマが控えているので、本格的なストーリーはそちらに持ち越し。カジとの決別は悲しかった…


エレーナの登場は、本作を事実上の『ブラック・ウィドウ2』として位置付けるものだった。「最愛の姉」であり「最愛の友」であるナターシャを失った2人が和解するラストには感動。

「あんな石ころ」のためではなく、ナターシャは「2つの家族」のために自ら犠牲となった。その決意の強さが、本作でさらに補完された。今『ブラック・ウィドウ』観たらまた感想変わってそう…


アベンジャーズ本部から盗まれた腕時計の持ち主はクリントの妻ローラだった。時計の裏には「S.H.I.E.L.D.」のロゴと「19」の数字が。原作コミックの設定には疎いのだが、もしかして、ローラは元シールドで「エージェント19」を名乗っていた、ということの匂わせだったのだろうか?

【追記】やはり調べたところコミックでエージェント19はモッキンバードという名を持つヒーローとのこと(AoSにも同名キャラいたよね?別人設定かな)
かつて自身もエージェントだったから、クリントに対する理解も深いのか。『エイジ・オブ・ウルトロン』のシーンに深みが増した。


なんといってもNetflix『デアデビル』より、ヴィンセント・ドノフリオ演じるキングピンが満を持しての登場。NetflixドラマがMCU本体に合流した歴史的瞬間である。

キャラクターは共有するが世界観は共有しない、という旨の説明をどこかで読んだが、「NYは俺の街だともう一度思い出させてやる」という台詞を聞く限り、このキングピンは『デアデビル』のそれと同一人物であると信じたい。『ワンダビジョン』での「ニセトロの悲劇」とは違うはず…

あれで退場とはどうしても思えない…きっとどこかで、デアデビルとの再戦が観れるだろう。


ヒーロー名をあれこれ考えるケイトに「ひとつ案がある」と切り出すクリント。ここで最終話は幕を閉じ、タイトル『ホークアイ』の文字が。ケイトが二代目ホークアイを襲名した瞬間である。


年内最後のMCU。今年もお世話になりました。

ところでヤング・アベンジャーズはいつアッセンブルする予定でしょうか…?
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