みやこん

悪との距離のみやこんのネタバレレビュー・内容・結末

悪との距離(2019年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

初めて台湾ドラマを見た。
恋愛要素はほぼ無い社会派ドラマです。

加害者と被害者、家族、夫婦、精神医療など様々な問題を描いている内容。
もし自分が被害者家族だったら、やっぱり加害者家族が普通に暮らしているのを、恨めしく思うに決まっている。
ドラマの中に出てくる弁護士も、幼稚園で娘が殺されていたらどうだったんだろうと思う。
それでも家族に責めるのは違うかなと思う。
けど、自分がその立場になったら、そう言えるんだろうか。それがレッテル貼りになるのか。

あと、このドラマで統合失調症が取り上げられていた。
私の周囲にもこの病気の人がいるけれど、どう対応していいか分からない。薬を飲めば良いと何度もドラマ中で言われているけど、薬を飲むと患者自身の思いや考えは失われていき、思考がストップしたかのようになり、見ているのが辛い。でも、本人が自傷行為したり、周囲に危害を与えないようにするには仕方ないんだよね、本当に何が正しい治療なんだろうと考えさせられる。

うつ病とか、環境適応障害とか、安易に抗精神薬が処方されるけど、薬で心が健康になるとは思えないし、抗精神薬を止める断薬は大変なこと。

そういったことも含めて、色々考えさせられる内容だった。
みやこん

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