ユル~いくせにグイグイと引き込まれて一気見。随所に巧みに伏線が張り巡らされていて、終盤は意外と深みのある展開に。
サ店でまどろむような感覚が心地良く、それでいてテンポも良くて、ハイブラウな笑いを挟んでくるから退屈しない。このままずっと終わらないでいてほしいと思えるほど愛着が沸いてくる。
しかも、ガツガツした笑いじゃなくて落ち着いているし、言葉のチョイスも下品じゃないのにしっかり笑える。何より、全編を通じて品がある。そして、ボロ泣きではなくホロ泣き。
個人的には『すいか』以来の名作。立て続けに軽く2~3杯はおかわり行けそう。