ゆりな

最高の離婚のゆりなのレビュー・感想・評価

最高の離婚(2013年製作のドラマ)
4.5
「結婚だって離婚だって、どちらも目的は幸せになるためにすることじゃないですか。」

大学生の頃と、アラサーの今じゃ、絶対感じ方違うようなぁと思い再視聴。
私たちの世代、坂本裕二は本作から始まったよね。
最終話の芹奈のウィンク、誰にも罪なくて可愛くて、私はここから人生の教養としてウィンクを学びました。(ガチ)今もふざけてやります。

「結婚したい〜」と言う、アラサーになった私たちですが、「離婚したい」と言っている彼らの物語、すごいよねぇ。
あれから約10年経ち、中目黒の街もやや変わってしまったけれど!

真木よう子は顔もいいけど、声もいいよね。
離婚してから、焼きもち妬いて妬かせあっている主人公の2人が素直じゃなくて可愛い一方で、浮気を諦めている灯里(真木よう子)&諒さん(綾野剛)夫婦がシビアで痺れてしまうし、胸が痛くなった。。

最初、諒さんの前だとニコニコで懐いた猫みたいな灯里が可愛い(けど切ない)な〜〜と思ってたけど逆なんだよね。「あなたなんて死ねばいいと思ってた」って光生に思っていたから一線引いていただけで。

中目黒といえば目黒川、目黒川といえば桜。桜に対する意見が、みんなそれぞれだったり、家族とのあり方もそれぞれだったり。
大学生の頃は思わなかった部分に、胸がキュッとした。

この物語が愛されるのは、「何をやっても上手くいく、ドラマのご都合主義の主人公」ではなく、どうしてこうも運が悪い「泣きっ面に蜂」の光生(瑛太)が、東京で一生懸命生きる人にとって、等身大だからだよね。私は大好きです。


以下ネタバレ

・この後のスペシャル版の終わりが切ないんだよなぁ〜!もっかい続いてほしかった。
結末を知っているので、子供がほしい結夏(尾野真知子)を思うと、途中の若者・窪田正孝の家族とワイワイ楽しそうにしているところに胸がキュッとなる。

・本当に人生はどう転ぶか分からない。一寸先も分からない。だけど、最終話の電車で手を引き、チューする姿にみんなときめいたよね。
本当に永遠に見ていたい、4人だったな。
ゆりな

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