ゲームのドラマ化でここまで質の高い作品に仕上げてくるとは、HBO恐るべし。
ドラマとは思えない金のかかった映像がまず凄い。そしてゲーム原作だからといって、その原作をなぞるだけの作りになっていないのも素晴らしい。ゲーム関係なく1本のドラマとして面白い作品を作ろうとしてるのが伝わってくる。
質の高い映像に目を奪われるけれど、1番の魅力はやっぱり主人公ジュエルと少女エリーの関係の変化。固く閉じていたジュエルの心が徐々に解きほぐされていき、あの最終話に繋がるのが最高。
菌に感染して人を襲う感染者という設定はほぼゾンビドラマと言えるものの、感染者はあくまで舞台設定の一つに過ぎず、滅びかけた世界で生きる人々を描いたドラマという感じで、『ウォーキング・デッド』とはまた違う方向性。
原作がアクションゲームということもあって、主人公が人を殺す場面が多い。ゲームと違って、ドラマでは殺す相手の背景が丁寧に描写されるから「邪魔な敵を倒してスッキリ」という単純な見せ方になっていないのが印象的。
