真世紀

リアリティZの真世紀のレビュー・感想・評価

リアリティZ(2020年製作のドラマ)
4.0
Netflixでブラジル産ゾンビドラマ「リアリティZ」を昨夜から。ゾンビ発生のリオ。ギリシャ神話の神々に見立ててのリアリティーショー「オリンポス」の参加者が共同生活を営む外部と隔絶のテレビスタジオにもゾンビ禍が波及、サバイブが始まる。一話30分前後という尺もあり、さくっと前半5話まで到達!

ゾンビは走る系。ゾンビの脚力のみならず展開も早く、思いの外、さくさくと落命していく登場人物たち。基本、長くても二、三時間でかたがつく映画に慣れすぎて連ドラとかアニメ観始めても、なかなか最後までたどり着かずに終わる体質なんだけど、これは今日中に完走できるかな。

そして、日付またいで「リアリティZ」全10話完走。前半折り返しの、えっ、から終盤結構みいった。特に8話の冒頭はウルッとさせる。

終盤、急にリアリティショー要素が息を吹き返したりなんてのは吹いた(なお、木村花さんの一件でリアリティショーにはプロレスファン的に好印象はないことを一言添えておく)。

そして、映画「ゾンビ」の影響力、偉大さ再確認。

なお、本作、「Dead Set」なるイギリスの作品が下敷きになってるようで、では、日本版ではどうなるかと考える。「SASUKE」収録会場にゾンビとかな話も観たいが(当初ノロノロ系が参加者のゾンビ化で走るゾンビに進化とか)、時代を遡り、リアリティショーから離れて舞台は昭和。作り込んだコントで定評の生放送番組の収録会場にゾンビ禍なんてどうか。

収録に遅れて駆けつけたアイドル、実は途中の道中でマネージャーがゾンビに噛まれていたが熱心なファンの錯乱と誤解して会場入り(この導入部は「リアリティZ」に敬意を表して)。

生放送が続く舞台裏でスタッフ、キャストらのゾンビ化が始まり、聖歌隊コントの白装束が血に染まり、主演グループは会場のファンを避難させつつ、倒壊する仕掛けのコントのセットへのゾンビ誘い込みを謀る。

メンバーは体操が得意などの才能を生かしてゾンビと対決。そして、クライマックス、セットに身を呈してゾンビを誘き出した人気メンバーに迫るゾンビ。避難を終えてすっかり無人のはずの客席に潜んでいたお子さんが身の危険を省みず、思わず叫ぶ「○○、後ろ!」。

そんな日本版、仮にタイトルつけると「ゾンビだヨ!全員集合」が観てみたい。
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