さっこ

必殺仕業人のさっこのレビュー・感想・評価

必殺仕業人(1976年製作のドラマ)
5.0
必殺シリーズ第7作。
中村主水シリーズ第4作。
「必殺仕業人」
BS朝日にて放送中。




👀
久々に必殺にハマった!
初期中村主水シリーズで仕業人だけは全部見てなかったのだ。
それが今は仕業人の独自色がクセになってしまった。
仕業人の独自色、それは「貧乏、生活感」であり、「やるせなさ、無情感」といったモノだ。
めちゃくちゃおもしろい!!


👃🏻
仕業人はキャラクターがとてもいい。
主要3人が3人ともカッコいいのだ!


まず中村主水は本作では牢屋見回りという最下級の役人に降格されている。
同僚との会話も「生活を切り詰めないと老後が心配だ」とか身につまされるような話題が多いし、中村家では傘張りの内職をして、離れを間借りに出している。

そして本作の主人公とも言える赤井剣之介(中村敦夫)。
彼は元はさる藩の真っ当な役人であったが、身分の低い女に惚れ、彼女のために人を斬り、お尋ね者となっている。
毎回、彼ら夫婦の貧乏エピソードが挟まれる(食い逃げ等)。

やいとや(大出俊)。彼は第3の仕業人である。
必殺仕置屋稼業の印玄はコメディーリリーフの役割が強かった。
やいとやは男前キャラだ。
そして殺し技がカッコいい。
反面、占いに頼ったり、腕っ節が弱かったり、必殺シリーズでもかなり珍しいキャラクターだと思う。強烈だ。(いや、赤井剣之介もオンリーワンで強烈なのに違いないけど)
ゆえに、回を重ねるごとに、だんだん作中で存在感を増してきたように思う。
他の2人に比べて貧乏では無いのだが、クールでドライな部分が仕業人らしい。


👅
赤井剣之介が主人公なので、殺しのシーンは彼がしんがりを務めることが多い。
今までのシリーズってそんな決まりあったっけ?
今まで市松や糸井貢がラストに殺すこと多かったかな…🤔?

あと、赤井剣之介の殺し技は失敗だと思った。
チョンマゲを指輪で切り、落武者の様になった髪で首を絞める。
何だコリャ💦と最初は思ってしまった。
おそらく武士を捨てたキャラクターだからああゆう殺し方になったのだろう。
嫌いじゃないけど、不自然さはある。
指輪はどこからきたのだろうか🤔
毎回お歌(中尾ミエ)を殺しの現場に連れてくるというのは、前代未聞で素晴らしい。

やいとやの方は、加熱した針で相手の額を刺す。
これはイイ!定番の刺し技をひねってあって素晴らしい。


🤞🏻
長くなったので端折るけど、あと素晴らしいのが毎回ストーリーが暗くて救いがないこと。
こういうテーマなので本放送では視聴率が悪かったらしい。
だから中盤からは少しはマイルドな作風になるのかな、と思いきや。
第17話「あんた、この掠奪をどう思う」では母親が息子にレイプを教唆したりする😨
あと主水が牢屋見回り同心の設定が効いていて、冤罪と知りつつ、獄門首切りの処刑台に連れていかなければならなかったりする話が頻出する。
同僚役の島忠助さんが亡くなったので中盤から出てこない。牢屋シーンの広がりがなくなり残念だった。
新たな同僚を登場させるべきだったように思うが…。
(例えばやる気満々だが空回りする若者とか…ダメかぁ🤔)


いま、20話まで。
現在のベストエピソードはやはり10話「あんた、この宿命をどう思う」。
最終回どうなるか…。本当に楽しみである。
さっこ

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