ルーク大佐

アウトフィットのルーク大佐のレビュー・感想・評価

アウトフィット(2022年製作の映画)
3.8
ある日、オーダーメードスーツの老店主が地元シカゴのゴロツキのトラブルに巻き込まれるところから事態は進んでいく。

「私は仕立屋ではなく裁断師です」
ギャング相手に対して、堂々と言ってのけるセリフにはプロのスーツつくり職人としての誇りが感じられ、爺さんは「只者ではないな」とストーリーに引き込まれた。

ときおり爺さんが涙ながらに話したり、困ったり脅えたりする表情に騙されてはいけない。当意即妙の会話で窮地をしのぐ場面をみていると、ますます彼の出自が気になってくる。

ゴロツキに「おいっ!イギリス人!」と怒鳴られてもまったく気にかけない。どうしてそんなに余裕を保てるのか。
タイトルの「アウトフィット」にもオチがあり、地味なワンシチュエーション物語だが、隠れた良作だ。
ルーク大佐

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