ルーク大佐さんの映画レビュー・感想・評価

ルーク大佐

ルーク大佐

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

3.4

画家の習作、作曲家の練習曲、小説家のデビュー作などには、天才クリエイターの原型やポテンシャルを感じることができる。最初が肝心なのだ。

本作の主要キャラは陰キャ&陽キャ男2人と訳アリの女性1人。
この
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

3.6

サブスクで劇場版名探偵コナン制覇を目指し、最後に見たのが映画化初作品の本作だ。すべてを見終えてから1作目をみると、いろいろ味わい深い面があるかと思い、最後にとっておいた。

映画に限らず、クリエイター
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L.A.コールドケース(2018年製作の映画)

3.8

ジョニー・デップ&フォレスト・ウィテカーという、二大自閉系っぽい演技をするプロ役者がバディを組んで有名な未解決事件を追うのだから、関心を惹かざるを得ない。

ジョニデはこういう報われないミニマム小市民
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潜入者(2015年製作の映画)

3.8

主要4キャストの自然な演技によって最後まで緊張感を味わえた。
中でもブライアン・クランストンとジョン・レグイザモは潜入捜査官として目の動きから立ち振る舞い、話し方にいたるまで、リアルの潜入者に学んだか
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

『ゲゲゲの鬼太郎 ー1(マイナスワン)』ともいえる作品。
横溝正史や山田風太郎の怪奇小説のような伝奇ミステリーの傑作だ。
激動の戦後期、誤った愛国思想、独りよがりの英雄願望でノシあがってきた龍賀一族の
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.5

前作から10年っぷりで制作にもかなりの時間をかけているが、キャストが過去作よりもこじんまりした。
さらにバーニーが序盤からあんな状態になり、ひやひやしたが、オチは掟破りのような流れだ。

ステイサムは
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ブラック・サイト 危険区域(2022年製作の映画)

3.3

ハリウッド随一のサイコ顔役者ジェイソン・クラークと、これまた随一の脳筋バカ男役者ジェイ・コートニーそろいぶみなのに、なぜあんな体たらくなオチになったのか。残念すぎる。

この二人がそろえば、いくらでも
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

子どものころに抱くピュアな夢を思い出させるような世界観でいっぱいのストーリー。次から次へと満ち溢れる極彩色の映像シーン。
若者はもちろん、疲れた大人の心を癒やす奇跡的な物語だ。

わかりやすい悪人を設
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.9

過去見。
日本かぶれのフランス人の映画だからとまったく期待せずに見たら、爆笑続きでアニメとの違和感はまったくなかった。

フィリップ・ラショー率いる制作陣はホントにシティハンターが好きなんだな、と痛感
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

ちょっとのリアルとおとぎ話感が原作の魅力だった。
日本で冴羽遼を演じるならば鈴木亮平以外にハマり役はいないだろう。
おふざけ演技もアニメのイメージに近い。

主要キャラは原作を意識し熱演している。
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.5

ジェラルド・バトラーが制作を兼ねる映画がチラホラ増えてきたが、本作もその路線につながるようなありふれたストーリーだ。
サスペンス度はイマイチ。それぞれのキャラと話の展開にまったくの意外性がなく、ぶつ切
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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

3.6

PART2は中盤から1時間くらいバトルシーンが続くので戦争アクション好きは脳筋映画と割り切ってバトルを楽しめる。

ただ、前半に続いて助っ人キャラの内面掘り起こし部分や動機の語り口がやや弱いため、彼ら
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名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)(2004年製作の映画)

3.6

劇場版シリーズの中では事件と犯人とその動機のスモール感がTV特番レベルかな。犯人の種明かしは早々と終わり、残りの3分の1くらいの余白で何をやるのかと眺めていたら、スカイパニックが始まった。

謎解きよ
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.1

劇場版名探偵コナンシリーズ制覇を目指し、サブスクで20本以上見たが、その中でも本作はBest5に入るほどクオリティが高い。

少し前の「純黒の悪夢(ナイトメア)」のように黒づくめの男や公安、CIA、F
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.3

時代劇西部劇で何度も見かけたストーリーで、そこにスロモ多用の『300』を加えたような流れだ。鬼退治のために桃太郎が助っ人集めをするのだが、チーム同士の人間的からみがほとんどない。やたらやかましい奴、巨>>続きを読む

名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年製作の映画)

4.1

劇場版コナンシリーズの中で安室透や赤井秀一、黒ずくめの音っ子らが登場するエスピオナージ回はひときわストーリーを楽しめる。追いつ追われつの展開でコナンの超人的スケボテクニックを披露する。

謎の女キュラ
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名探偵コナン 11人目のストライカー(2012年製作の映画)

3.7

冴えないタイトルだが、11人目のストライカーの意味を解き明かした時、なかなかシャレたオチになってると思った。

Jリーグ全面協力だから脚本の内容によって悪いイメージがつくことは避けたかったはず。ハラハ
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名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)(2011年製作の映画)

3.6

雪山とダムを舞台にしたワンシチュエーションストーリーなため、KIDや探偵平次や警視庁刑事らの出番もなく、やや地味目な印象を与える。

大掛かりな爆破シーンやダム決壊時の脱出劇など見せ場はある。
ヒュー
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名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)(2008年製作の映画)

4.0

クラシック音楽と連続爆破殺人事件をくっつけるストーリーなのでオチにもしっかりした謎解き要素を用意してきた。

バッハのシャコンヌやベート-ベンのチェロソナタなど有名曲も引き合いに音楽ファンにも訴求する
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名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)(2009年製作の映画)

3.7

例によって多少強引ではあるが小道具系の伏線をちゃんと仕込んでるし、七夕にあわせた謎解きもロマンチックでコナンシリーズの良さを仕掛けている。

黒ずくめの輩とのバトルも見ごたえあるし、エンタメ度は高い。
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名探偵コナン 紺碧の棺(2007年製作の映画)

3.3

劇場版コナン制覇を目指し、ここんとこ15本以上をみたが、その中でもっともエンタメ度と脚本力の弱さが目立つ作品だった。
残念ながら脚本のヒューマン部分に深みがなく、脇役も味わいがなかった。

コナン作品
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名探偵コナン 天国へのカウントダウン(2001年製作の映画)

4.1

クライマックスに向けて畳みかけるどんでん返しに些細な伏線を用意周到にオチにもってくる。高層ビル火災は最近の映画『TOKYO MER 走る緊急救命室』でも使われたが、本作は引けを取らない傑作脚本だ。20>>続きを読む

名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)(2005年製作の映画)

4.0

小ネタや小道具ですらちゃんとフィナーレで伏線として着地させる手腕は見事だ。安心して見てられる。そして鑑賞後は満足感を得られる。

おっちゃんの脳みそがさえわたる点が意外過ぎた。
どんでん返しも仕込んで
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.9

衆議院補欠選挙が近くなり二世、三世ら世襲議員への批判が高まっているが本作ではテロ首謀者が国会議員の世襲化に異議を唱え、テロを仕込んでいたことにうなずいてしまった。

映画は20年前に公開したのに、いま
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名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)

4.0

シンガポール旅行ならば多くの人がマリーナベイ・ サンズを宿泊候補に選ぶ。客には日本人が多いし、日本語も使えるスタッフもいる。

そのホテルを舞台にクライマックスではド派手なアクションを突っ込んできた。
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名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)(2010年製作の映画)

3.7

例によって小学生(実際は高校生)とは思えないような知識と行動力をフル活用してテロ集団をやっつける。後味の良さも相変わらずだ。
飛行船内で銃撃するテロリストがいるかな、という謎はあるが。
それも機関銃で
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

4.1

公安警察とコナンがテロに見舞われた首都東京を守る。
ストーリーには壮大なテロの仕掛けが盛り込まれており、大人でも十分に楽しめる内容になっているところが素晴らしい。

実写化不可能なアクションもあり、ア
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名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

3.8

ラストの謎解きお仕置き大団円の締めくくり方はお見事。
おっちゃんの扱いや敬礼まで含めて抜かりがない。
オーソドックスなコナンストーリー。
推理サスペンスの見本のような流れだ。

名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

3.5

サクッと流し見する感じ。
ストーリーにあまり深みはない。
KIDの立ち振る舞いとコナンの知恵比べを楽しむものだが、
過去の総集編のせいか新鮮さが感じられなかったので
サブスクでみるのがちょうどいい。

名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)(2014年製作の映画)

4.0

陰謀めいた狙撃事件の内幕をミスリードさせて新たな謎を注入する脚本は油断できないし、クライマックスはちゃんと見せ場を用意するし、したたかに計算されたストーリーだ。

例によってコナン君は抜群の運動能力を
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名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)(2006年製作の映画)

3.5

謎解きの展開が突飛でややご都合主義に見えた。
他作品と比べると脚本の魅力が弱い。
KIDはいいところを持っていく。
鎮魂歌(レクイエム)はタイトルとしてどうなんだろう。
ほとんど無関係なのでは。

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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

4.0

スケールのデカいパニックサスペンスムービー。
クライマックスはアニメとは思えぬ迫力があった。
これを実写とCGで再現したらそのままハリウッド大作なみのアクションストーリーがつくれるんじゃないかと。
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名探偵コナン 世紀末の魔術師(1999年製作の映画)

3.9

ロマノフ王朝のお宝と哀しき歴史を日本人とつなげたストーリー。
怪盗KIDの振る舞いもシャレてるし、十分楽しめた。

貴重なお宝を人の歴史と結びつけ、大河ドラマ風のつくりこみをする手腕は見事だ。ホントに
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名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)(2013年製作の映画)

4.1

オチに向かって散りばめられた伏線を矢継ぎ早に回収していく。
デテクティブストーリーのお手本のような見事な脚本だ。
ラストの盛り上げかたは観客の感情を巧みに刺激するし、願い通りにまとまっていく流れは清々
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名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)(2003年製作の映画)

3.7

『義経記』と絡めるあたりの脚本は気楽に楽しめた。
話の曲げ方、落とし方、まとめ方が気に入った。
劇場版コナンシリーズはお気に入り。

名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

4.0

エンドクレジットのオチにいたるまで脚本が秀逸すぎてびっくりした。
こりゃあ子ども騙しの作品じゃないわ。
百人一首の恋歌をメインストーリーと並走させ、クオリティが高い。

子どものころ、百人一首マニアだ
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