ルーク大佐

レンフィールドのルーク大佐のレビュー・感想・評価

レンフィールド(2023年製作の映画)
3.8
主人ドラキュラのパワハラに悩む部下がいかにその境遇から抜け出せるかをテーマに、現実社会で他人との共依存関係を卒業するにはどんな行動とマインドが必要なのかを提示していく。今日的なテーマなので、大人向けの自己啓発ストーリーでもある。

子分役ニコラス・ホルトのパニクリ演技は、二大“キョドリ王”ジャスティン・ロングとジョージ・マッケイには敵わないが、まずまずのキョドリっぷりで笑えた。好青年すぎるルックスが若干キョドリ演技の障害になっていそうだ。

とにかくニコケイの顔演技はハリウッドメジャー作品主役時代を想起させるほど貫禄と余裕に満ちている。やっぱ実力俳優なんでしょ。
目つきや口の開け方、声質の使い分けなどもすごい。役者志望の人は研究対象になるんじゃなかろうか。

続編ができるのかどうかわからないが、ドラキュラの不死性があるかぎり、さらなる超人的モンスターをつくることができる。不死のヴィラン集団 VS レンフィールドでビッグな展開もありえるが、どうなんだろうか。
ルーク大佐

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