アメリカでは母体の安全より胎児を保護することを優先する考えが結構根深いようです。1973年のロー対ウェイド判決によって人工妊娠中絶が女性の持つ権利だと最高裁が判断を下したものの、2024年最高裁はそれを覆し、州ごとに中絶の禁止が可能となってしまいました。この世の流れに逆行するかのようなアメリカの判断は、やはりキリスト教的な考え方がその根底にあるのでしょうか。IPFFが非難する同じような状態のポーランド、ニカラグア、エルサルバドルも多くの国民がキリスト教徒だし、キリスト教って寛容じゃなさそうだしなあ。でもキリストは聖書などでは自身には厳しかったけど周りにはかなり寛容だったと思うんだけどキリスト教会はなぜ不寛容になったんだろう。そんなことを感じさせるような宗教映画に見えてしまいました。個人の尊厳や権利って何なんだろう。胎児の人権というのは認められるものなんだろうか。
