チャイナマネーが大量投資されている映画なため、当然中国共産党宣伝部門の検閲を通過している。主要な中国人キャラは地球の平和に尽くし、自然破壊も行わず、他人を助ける善人にしなければならない。これはマストだ。脚本家はどんな気持ちなのか。
香港をチャイナに騙し取られたことでエリザベス女王や英国政府は怒り狂っていたが、本作でチャイナプロパガンダにいっちょかみする英国人のジェイソン・ステイサムはどんな思いを抱いているのか。札束で篭絡されたのかな。
最近チャイナが東・南シナ海で他国の領海に侵入している事実を覆い隠すためのプロパガンダ映画だろう。
その文脈で考えれば、悪党にはいかにもアメリカ人的な金髪白人がコミットすると推測していたら、まさに典型的な人物がいて笑ってしまった。
おこちゃまがつくったようなストーリー展開であり、編集はちぐはぐで笑うに笑えないレベルだった。いいや、笑わせたいのだろうか、全然笑えなかったけども。真面目に演じる役者の表情を見るたびにシラケた。