ロールシャッハ

胸騒ぎのロールシャッハのレビュー・感想・評価

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.5
試写会で鑑賞しました!

ひとことで言うならずっと不快w
アリアスター作品とは違って日常系の不快さ

原題はSpeak No Evil、意味は言わざる・言うべからず。
少年のことかなと思ったけど、ビャアンのことだった。
アフタートークで平山監督がもし意訳するなら文句言わせねえ、もしくは文句言わねえっていう感じかなって言ってて、なんかしっくり来たかな。

本編が胸騒ぎと違和感ばかりでオランダの原風景がこんな居心地悪く見えたのは初めて。

リゾートフレンドが旅で出会った親切な人が家でお泊まり会を開いたら不気味に思うし、行かないとは思うけど、
ビャアンはデンマークの幸せな暮らしに辟易して、無くした娘のウサギのぬいぐるみ探してくるなんて勇敢だなんて言われて、心の隙間にスッと入ったんだろうなと思った。

危ない橋渡ってみたくなる感じと野生の感?違和感はあるけど、良い人そうだから目を瞑って見過ごしてしまってた。
ある意味で夫婦間が良くなったから良しとしよう笑

アフタートークで聞いたおかげで、ヨーロッパのホラーについて興味湧きてきたし、物語についての消化不良が少し改善したかな。そう言う見方もあるのかと。
総じてポカーンっと帰る人は8.9割いると思う。若い監督なのでこれからもこういうの作り続けてほしいと思った。

----試写会でナマニクさんと平山夢明監督が話していたことのうる覚え書き起こし----

平山夢明さんは移民問題を想起したらしい。ウクライナ危機やガザとイスラエルの戦争問題で"移民"と切り離せないじゃないか?

知らない土地にやってきた彼らには有無を言わさず選択肢は与えられない。その時に感じる怖さを味わったという。

ビャアンが車で逃げた時、下半身が泥に浸かったのも移民を想起させるし、
移民の多くは子供連れが多く、多くはぬいぐるみを持っているし、子供の将来のために移ってくるとのこと、いい働き場や教育環境が彼らにとっての最大の目的であり、
最後にビャアンとルイーゼが子供を盗られた時、抵抗しなかったのは子供が全てだったからじゃないかと。
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