ルーク大佐

非常宣言のルーク大佐のレビュー・感想・評価

非常宣言(2020年製作の映画)
3.6
音楽の使い方はうまかった。ハラハラ、しんみり、ワーワー、ほっこりシーンに合わせて多様な音楽をかぶせてきた。
客の心情を操ってやろうという魂胆なんでしょう。

最後のドビュッシー『月の光』は効果的なんだけど、そのシーンと曲との関連性がいまいちつながらず、流麗なメロディで綺麗にまとめようとする意図にあざとさを感じた。

日米政府がバイオテロ航空機の着陸を拒否ったが、これは自国の安全保障を考えれば、国家として当然の判断にすぎない。撃墜されないだけ幸運だった。韓国民でさえ、「着陸させるな!」というデモ活動をやっていた。

仮にロシアに民間航空機が侵入、着陸しようとしたらどんな理由であっても撃墜される。現にロシアは領空侵犯した大韓航空機を撃墜、乗客全員が帰らぬ人となった。国際政治は綺麗ごとでは動かない。

航空機内のアクションや上空での航空機トラブルなど、スカイアクション映画にしては、あまりそのような煽りシーンがなかった。
ヒューマニティやらエモーショナル部分の描写に力点を置いているように感じた。
ルーク大佐

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