スコセッシフォールド全開

逆転のトライアングルのスコセッシフォールド全開のレビュー・感想・評価

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)
3.5
事態が、立場が逆転しても一貫してアンチ権力のテーマ構造が揺るがない、人間の性批判。時と場合で誰でも残酷で盲目になり得る示唆として分かりやすい。ウンコの運用とタコの捕獲技術、偉さの序列は時と場所による。3章では女性が主権を握っており、"若い男性"が性具として扱われている。
人間の善悪を極端に描かないリアリティラインの高さが、特別な人間ではなく一般論で起こってしまう話で苦笑いポイント。生身人間ドラマほど面白いものはない。クラシック音楽とヘヴィメタル音楽の対比とか、船の揺れメタファーなんかも良い。

マルクスとか、そこら辺全然知識無さすぎて分からなかった。勉強不足、