荒野の狼

イコライザー THE FINALの荒野の狼のレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
2.0
デンゼル•ワシントンと行く「世界の車窓から」ヴァイオレンスの旅、イタリア観光編。
『マイボディーガード』の艶のあるデンゼルとダコタ•ファニングが時を経て組む、老いた二人の最後っ屁。第一作目の顔に泥を塗る続編残念映画。歴史ある堅牢強固なヨーロッパが舞台ではアメリカンのハッタリ所作はどうしても安っぽく見えてしまう。口数も多く挑発してから叩くパターンは、もうどうにかした方がいいと思うし、従って他の俳優さんたちに混じって、こんなに小粒に見えてしまうデンゼルは珍しい。主役としての輝きも無い。初めにあった彼の彼たる「作法」やニヒル感は、一体どこへ行ったのか?シリーズとして引っ張るならば、もっと含蓄のある歳の取り方をして欲しいものである。脚本に重みが無いのでバイオレンスにも実感やダメージ感が欠ける。所詮「油が切れるまで」のアクションは虚しさしか残らない。
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