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猿の惑星/キングダムのAyaxのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.7
ゴジコンの直後に観たこともあり、VFXのリアルさと美術の美しさにいいね〜ってなった。本当にそこにありそうな質感、手触り感。猿の顔の描き分けや表情がすごい。アクションもすごい。凄まじい。
2時間超えだけど、前半、中盤、ラストにアクション(見せ場)あり、終盤は肝試しっぽい雰囲気もあり、飽きずに見ることができた。
監督も主演(アンディ・サーキス)もチェンジなのか。脚本は続投。
成長したノアは魅力があったし、主役を張れるタマではあったけど、バッドエイプが出てきて、シーザー様の名を騙っているのを見て、やっぱりシーザー様(カリスマ)に会いたくなってしまった。そういう意味で、シーザー様が主役の前三部作を超えてくるレベルではなかった。ノア、いきなり頼れるやつに変わり過ぎのような気もするし。他の登場人物がシーザー様とノアの魅力のギャップを補えてるかで見ても、メイのキャラクターは魅力が弱めだし、もう一人の重要なキャラクターも途中退場してしまうので、食い足りなさがあるのは否めない。サンがノアの言うことを聞くようになったことで、説明なしでノアの成長を表現してるところとかは上手。
ゴジコン直後なので、何でも立派に見えちゃうというのはちょっとあったかも(ゴジコンはゴジコンで頭悪い方に振り切っててグッド)。
前作から300年後の設定なので、もうちょい猿が進化してた方が面白いのでは?と思いつつ、300年程度ではまああんなもんかなあ。
続編がありえる終わり方だったけど、現時点では白紙らしい。
シーザーの紋章(ラカのペンダントなどに使用されてる)があの屋根裏の窓だと指摘されてる方がいて、おおおという気持ち。やはりもう一回シーザー様の話を観たくなったし、「猿の惑星」シリーズマラソンしようかな。

〈以下、ネタバレに言及〉
まず、絶対にサンが助けに来る、来なかったらお話として全然ダメと思ってたので、最後にちゃんと来てとりあえず満足。
高い住居に暮らし、崖に登る風習があるイーグル族が後から効いてくる展開も良い。一方で、キングダムに収容されていた他の部族はいたのかとか、いたとしてどうなったのかとかそのへんがあまり描かれてなくてよくわからなかった。
ラカについてはあれで退場だと呆気なさ過ぎて不満。
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