Dumbo

丘の上の本屋さんのDumboのレビュー・感想・評価

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)
4.5
前レビューに引き続き、
“おじいちゃん”が主人公の作品。

でも私は、“おじいちゃん”より“本屋さん”に惹かれて観に行きました。

これ絶対に好きなやつ!っていう予想は的中!

でもあくまでも私の趣味での
独断と偏見によるスコアとレビューですので、あまり参考にしないでください。



“おじいちゃん&子ども”って、
なんでこんなに相性が良いんでしょう!



上映が終わって明るくなって
ひとり泣いていて恥ずかしかった💦
私の好みにはドストライクだったんですけど…
きっと一般的ではないのでしょうね…

最初にこの本屋さんの外観が映った時点で、
もう好きでした!
その本屋さんの店主は、またこの本屋さんの雰囲気にぴったりな静かな佇まいのおじいちゃん。

この感じ、なんかに似てる…
と思ったら、
絵本『ルリユールおじさん』だ!
あちらはフランスですが、こちらはイタリア。
イタリアの最も美しい村のひとつと言われているチヴィテッラ・デル・トロントという村が舞台だそうです。

本好きさん、本屋さん好きにはおすすめです!




丘の上にある古書店の店主リベロと、
移民の少年の
本を通しての心の交流。

「お金が無いから本は買えない」
と言う少年に、
最初はミッキーマウスのコミック、その次はピノキオ、その次は…
毎日1冊ずついろんな本を少年に貸し続けた。
少年は返しに行くとリベロとその本の感想を語り合う。

リベロが少年に優しく語る言葉がどれも名言ばかり。

目を輝かせて無心に本を読む少年の姿や、どんどん本好きになっていく様子が
本当に尊い✨

隣のカフェの、女好きでちょっと軽い感じのお兄さんも、
年老いたリベロのことを常に気にかけていて、優しくてなかなかいい奴。


リベロが少年に最後に贈った本が!!
予想してた本とは全然違うものでした。

その意外な本にこめられたメッセージ。
「今度は貸すんじゃなくて君への贈り物だ。」
と言って手渡したその本には、
これから長い人生を生きていく上で一番大切なことが書かれていた。


本は友達にもなり、
心を助けてくれるものにもなり、
最後の本なんかは、
もしかしたら命を助けてくれるものかもしれない。


私がリベロだったら、どんな本を選ぶだろう…


ただ…

何度か意識を失って(つまり寝落ちして)
しまいました笑
満点にできなかったのはそのせい💦

本好きの私でもこんな感じだったので、
本に興味がない人はもっと眠いかも…



パンフレットにはリベロが貸した本や他に出てきた本のリスト、
撮影地であるイタリアの村やお菓子の紹介もあって興味深く読みました。


「本は食べ物と同じ。食べてみないと好きかどうかわからない。」

「注意深くお読み。本は二度味わうんだよ。最初は理解するため、2度目は考えるためだ。」

「持ち主が代わり、新たな視線に触れるたび、本は力を得る。」
(カルロス・ルイス・サフォン『風の影』)




The Right to Happiness
Dumbo

Dumbo