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岸辺露伴 ルーヴルへ行くのRyuのレビュー・感想・評価

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)
3.8
漫画家の岸辺露伴は、次回作のために骨董品店に取材に訪れる。そこで美術品オークションに出品されるれるフランスの画家モリス・ルグランによる黒い絵のことを知り、興味を持った露伴は相場よりも高値でその絵を落札する。その絵を競売相手だった男らに強奪されそうになり、絵の裏に「これはルーヴルで見た黒。後悔」とフランス語で書かれているのを発見。昔に出会った女性 奈々瀬のことを思い出した露伴は、彼女が黒い絵とルーヴルの関係を言及していたこともあり、パリのルーヴル美術館へ向かう。

高橋一生、飯豊まりえ、ジョジョ婚㊗️
漫画は全くのノータッチで、アニメで第4部は鑑賞済み、ドラマ「岸辺露伴は動かない」は未鑑賞の状態で今作を鑑賞しましたが、全然問題なかったかな と思いました。ジョジョに全く触れていないと、スタンドとは何か とか、ファンタジックな展開にちょっと置いていかれる感じはあるかもしれません。
アニメだけを観ていた身からすると、このダークで渋い作風から、ホントに同じジョジョという世界観の作品なのか と思うくらいでしたが、これはこれで良きでした。
ストーリーとしては、けっこうちゃんとしたミステリーだった印象です。若き日の露伴が出会った女性の話と現代のルーヴルに行く話が交錯していきます。ヘヴンズ・ドアがあるだけで、あとはほとんどリアルな世界観なのかなと思っていたら、絵が出てきたあたりから、一気にファンタジックで漫画っぽい展開になっていたような印象です。終盤の真相に関しては、それまでがしっかりめなミステリーであったことから、ちょっと弱く感じちゃいました。
ルーヴルに行く ということで、めちゃくちゃヨーロピアンなテイストなのかな と勝手に思っていたのですが、あくまで日本の画家、絵の話なんですね。パリをめっちゃ期待していると、ちょっと拍子抜けするかもしれません。それでも、パリでのパートは、やはり非常にオシャレで綺麗。あんな奇抜な露伴がいることがしっくりくるなんて、やっぱルーヴルスゲェな。
「ジョジョの奇妙な冒険」とはかなり違うテイストでしたが、岸辺露伴という魅力的なキャラクターに、しっかりめなミステリー、パリのオシャレさ などがあって、楽しく観ることができました。これは是非ともドラマ「岸辺露伴は動かない」も観てみたいと思いました。
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