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The Portable Door(原題)のeigadaysのレビュー・感想・評価

The Portable Door(原題)(2023年製作の映画)
2.5
クリストフ・ヴァルツとサム・ニールの共演作を見ないで済ます映画ファンはいないと思います。

トム・ホルトの「The Portable Door」が原作です。ウェルズ・カンパニー・シリーズの一作。

当然、ドアがある意味主役のお話なので何度も画面に登場します。私たち日本人には「どこでもドア」として馴染みがあるので受け入れやすい設定です。そしてご想像の通りドアを開ける前に行きたい場所を口に出して言うとその場所へ行けます。

そのドアを見つけるのが、ウェルズ・カンパニーの面接に合格したポール・カーペンター(パトリック・ギブソン)。そして彼の同僚のソフィー・ぺッティンジェル(ソフィー・ワイルド)。彼女は今後の有望株です。

ただプロットのバランスが悪く、ドアが登場するのが映画が始まってから1時間後なので前半がのんびり、後半が駆け足という印象になります。

映画の冒頭からドアがたくさんあるニザーという場所が辺獄として描かれます。その描き方が哲学的迷宮を想起させてストーリーに深みを与えています。ただこの物語世界の理解への手がかりをあまり与えないので咀嚼するのに時間がかかっているうちに映画が終わります。

大人向けファンタジー映画の枠がまだ残っているうちに、フランチャイズにできればいいのですが、最初の作品がこれくらいの出来であれば単発で終わりそうです。
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