ルーク大佐

カンダハル 突破せよのルーク大佐のレビュー・感想・評価

カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)
3.4
ドラマティックなヒーロー物語にまとめたいのだろうが、いかんせん事実ベースの体験をもとにしているので、こじんまりした話になっている。戦地からの脱出劇は、ファクトベースの話にするとメリハリがなく、運頼みの逃避行になる。

フィクション部分を増やせばもっと劇的な話にできるのだが、本作は工作員のミッション成功話だからファクトを重視したんでしょ。

敵や敵の敵とわずかな味方が入り組み、フィクションだったらもっとバイオレンスな殺戮シーンや撃ち合いの見せ場もつくれたはず。
ジェラルド・バトラーは製作にもからんでいるせいか、演技に気合いが入っている。

ただ、残念ながら『ローンサバイバー』クラスの映画にはなれなかった。
草木生い茂る山中と違って砂漠や平原が舞台だから、さまざまなバトルシーンを構築しにくかったのかな。
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