真魚八重子

メイ・ディセンバー ゆれる真実の真魚八重子のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

メイ・ディセンバーって5月と12月は離れているように、年の離れたカップルを指すそう。この事件は日本でも報道されて、そういう珍しい人も世の中にはいるもんだ、くらいに思っていたけど、フィーチャーされるとやはり人間の重い問題として肌身に感じる。

ジュリアン・ムーアが36歳のときに、13歳の男子生徒と関係を持った女教師役。前の夫との間にも子どもがいて、総勢6人。13歳の子と出所後に結婚しているので、映画内で長男と旦那さんが36歳で同い年という、それぞれにとって複雑な胸中になる関係性がある。
結婚生活も長くなってきた二人の間に、愛は感じなかった。意地や惰性とでもいったものか。ムーアが演じた女性はやはり、実像もちょっとタガが外れていたのだと思う。

この映画はもちろん捻りが加えられていて、彼らを映画化するにあたり、取材に来た女優の目線で描かれていること。ムーアの役柄をナタリー・ポートマンが演じる。ナタリーも36歳の設定。ムーアの旦那さんは鬱病を患っていたらしいけど、映画内でも沈んでいるシーンが多い。また映画は鏡に向かっているなど、正面から人物を捉えたショットが多い。だからどうだという効果は感じなかったものの……。

ラストの再現映画シーンが、安っぽい昼メロみたいでビックリした。なんだあれは。
真魚八重子

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