このレビューはネタバレを含みます
「悪の陳腐さについて」
ナチスにおけるあらゆる蛮行は絶対的な悪によってなされたものではなくて、時代や条件や状況の取り合わせでほとんどどんな人でもルドルフヘス(あるいはアイヒマン、あるいはゲッベルス)になりうる可能性を秘めているということを思い出した
昇進や家族のことや仕事の効率にばかり注目していて自分の行いが誰かの苦しみとなっているという発想に至らないこと
現代人の誰にとっても耳が痛いメッセージだと思う
庭園の花をやや青みがかった光で映していたのが不気味な気持ちにさせた
終盤、途中で現代のアウシュヴィッツ博物館の開館前の掃除の様子を映していたのが印象的だったのだけど、あれはなんだったのだろう、皮肉?