濱口監督ということで鑑賞。
Incline
【Вода】
スターサンズが制作しそうな、あらすじにあるグランピングの件は映像として伝えられる範囲では解決までを描いてはいないが、タイトル通りの映画だった。
少なくとも誰だって人を思いながら生きてることを、演出的でなく描いていた。個人的崩壊言語センスで言うとバカおもろかった。
音楽ばぶつぶつ切れていくし、映像はちょっと実験的なカメラワークが多かったかも(車後部からのカメラ、横スクロール人物追いつつ風景で半分以上隠れたりする)。
女の子の失踪とか、水の汚染とか、そういう問題を超えて、会社と社会と個人の立場って、現代においてどうあるべきなんだろう?って思った。
Playmodeの高橋が個人と会社の境界を溶かしていったように感じるが、完全に答えを出してはいない。
自然に浸らせつつも観客の心を和ませかつ空っぽにさせる冒頭からの無言長め自然カットからの、濃厚住民対話カット。
答えの映画ではないけど、割とスリリングかつコミカルだった。
会社の2人がドライブするシーンの激重空気からのマッチングアプリ通知からの恋愛観を語るシーンの和やかさ、そして花の抱いていたぬいぐるみのかわいさが本当好きだった。
防災無線の温かいんだけど不気味な感じとからしかった。
「それ味じゃないですよね」、ということでこの評価。
ただし、Google Meetしていたコンサル、てめーは悪だ。