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悪は存在しないのtkmのレビュー・感想・評価

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.6
最終的にはタイトル『悪は存在しない』に引っ張られ「悪人は存在しない、誰も悪くないんだ」と腑に落ちさせられる感じがした。
長回しの会話(棒読み)、定点カメラのようなアングルは妙にリアルで独特。

ラストに関して考察も色々あると思うけど、正解は無さそう。そして多分だけど、色々考えるも特に裏はなくシンプルに事実のあのままなんだと思う。

それでも見終わった後に夫と色々考えてた。
え、考察結果は観客の心の中にある"悪"が露見するものなの!?(何か読んだ)




↓以下とりとめもない想像
・東京からグランピングの企画を持って来た=異物が混ざり「バランス」が崩れた
・巧は花をよく思っておらず自然な形で死なせた(ひどいっ)
・手負いの鹿と長い間見つめ合っていたところ、高橋が声をかけたせいで「バランス」が崩れ攻撃された。とっさに巧の手が出た。ただ、花が攻撃されるシーンは観客も高橋も(巧も)見ていない
・そもそも調子がいい東京者を排除すべく、地域ぐるみで花をつかい手を下した。家に残る黛の元にも手が…(ひどい村ホラー!)
・もはや花はもうこの世に存在せず、だからお迎えも形式的なもので忘れがち。自然界とのバランスが崩れたことに警鐘を鳴らすべく、概念が具現化した。探すことで一体感が増した(ひどいっ)

まあ、おそらく誰も死んでないでしょう。
なので、あのまま。

とはいえ、山の中歩いて帰らせる学童もどうなのだし、毎回お迎えを忘れるし、車内で煙草を吸うし、ポイ捨てする巧もどうなの。。
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