ダミアン君に恋してる

ドーム/寄宿舎のダミアン君に恋してるのレビュー・感想・評価

ドーム/寄宿舎(2006年製作の映画)
3.5
“学校の怪談”ならぬ“寄宿舎の怪談”

おぉ!これは…隠れ良作!!!
男子生徒の友情物語*☆
ファンタジー調ホラーで面白かった♡

このような作品、サブスクで見かけなかったら観てないかもしれないから知れて良かった。タイ産ホラーは個人的にノーマークなところがあるし。地味ながら日本に入ってくるだけのものを感じたなぁ。

日本でいう昭和初期みたいな雰囲気でよろしゅう。ゆえにカルチャーショックなシーンいくつかある。ぇお風呂場が!?ぇお仕置き棒で追っかけ!?ぇ歯磨き用コップってそれ…うひょぉぉぇぇぇえ可愛い小動物…の…(白目)

ネタバレ鍵かけて全部書きたい衝動。

冗談で『学校の怪談』みたいって言いたいところだけど、それが冗談でも無く、本当にテイストがそれに近い。

最初は怖がらせるだけのホラーかなって思わせといて本当に描きたいところはそれじゃない。とある事が明かされてからは作品の様子がガラリと変わって。

…なんだ泣けるやつじゃん。泣かせてくれるなよぉ〜もぉ(T∩︎T)少年たちの純粋な友情物語に胸を打たれた。いい話よコレ〜!!!あたし弱いゎこういうの。最後あたりずっと泣いてた。

どこか哀愁のある少年が主人公。
主演の男の子があらまぁイケメン君♡

思春期ゆえの反抗心の表れや、現実への葛藤など、親(特に父親)に対して素直になれず心を閉ざしてしまっている主人公。彼目線での家族模様が生々しく描かれていた。

そこに訪れる運命的な出逢い───

これは主人公の心の成長物語。

彼の心情が、言葉を使わず回想シーンなどの映像だけを使うことで表現されてるところが好きだなぁ。

映画鑑賞のシーンは間が抜けてる事もあって、観る側を完全に油断させに来てから〜の〜◯◯で、上手くできてる。本作の中で最も印象的な場面だと思う。

役割を担う様々なキャラクター達の存在。ベタだからこそ共感してしまうストーリー展開や設定。

寄宿舎にある怪談話の裏に隠された真実と、僕らが過ごした特別な時間。

心が温まる、思わぬ感動作だった♪