陽の あたらない 教室。



第96回アカデミー賞にて国際長編映画賞にノミネートされたドイツの作品。🇩🇪
学園内で繰り広げられる『歪んだ実態』に翻弄される新人教師の葛藤を描いた作品。

上映時間 99分！　😱
この尺でこの衝撃！この監督ただものではない。


さて本作　ネタバレあり！😳 その前に！


将来、教師を目指す若者諸君たちは絶対にこの作品を観てはいけません！😠

でも！　でも？　なのに！

大傑作の誕生！
一生忘れられない名作に出会ってしまった。
恐らく99分間 ほとんど瞬きをしていないと思う。
終始、ガン見！身体硬直！
鑑賞後 10分くらい鳥肌が立っていた！

盗難事件が相次ぐ ある学校。
新人女性教師のカーラも自身の財布からお金が無くなる被害に遭う。
犯人を突き止めようと彼女は『ある罠』を張る。
『その罠』は思わぬ方向へ進んで行ってしまう・・・

学校。
なんて恐ろしい空間なんだ！

コンプライアンス　コンプライアンス
コンプライアンス　コンプライアンス！

子供達はどんどん『悪魔』になって行く！
強制、指導、連帯、体罰、導き。
ぜーーんぶ『ちょっと待てよ』が入る。
大人達(教師たち)は何もできない！
それでも学園内は日々を刻む。
教師たちは連日 激務の日々。
その中で子供達を『見なくては』ならない。
悪魔を育成する地獄の日々。
これが実態？
もう、この世に『金八先生』はいない。

99分間 ほぼ学園内で展開される本作。
主人公の新人女性教師、他の教師、生徒たちの学園外の生活は全くわからない。
この『密室感』が素晴らしい構成。

規律は守りたい。でも犯人は許せない！
でも自分は教師！子供達の見本にならなければ。一線を越えてはならない。
その思いだったはずなのに・・・

思わぬ展開の連続。
コンプライアンスで守られた子供達の行動力はハンパなかった。

校長、主任、同僚、私。
考え方、解決方法はそれぞれ。
ひとりの教師が言う。
『意見が対立しても団結しなければ。』
その姿はもう「アベンジャーズ」のようだ。

主役の新人女性教師を演じたレオニー・ベネシュが素晴らしい！
ミヒャエル・ハネケ監督の2度目のパルムドール受賞作「白いリボン」で内気な少女を演じていたあの子がこんな素敵な女性に成長してくれて・・・😢

ひとりの少年(生徒)が不適な笑みを教師にする。
『我々(生徒側)の勝利だ！』と言わんばかりに。
あの『笑み』が本作のアンサーなのか？

結局犯人は？　その後あの教師は？
疑われたあの人は？　生徒達は？

何も 答えを出さない。

『愛』とは何か？
『人生』とは何か？
その問いに答えが無いのと一緒だ！
と、言わんばかりに・・・

私の又甥(またおい と読みます。ややこしいですが私の 姉の娘の息子 です😅)。
来年、小学一年生になりますが、もう不安しかありません。😱

ラスト。
『トドメの一撃』的なラストではなかったので そこだけ−0.2点。😅



2024年 5月20日 12:15〜
シネスイッチ銀座screen 1
💺273席
客入り　25〜6人。

約10年前。
職場に『来年から小学校の教員になる』と言っていた大学生の女の子がアルバイトしていた。
あれから10年。
あの子は今、どうしているだろう・・・

• #みたドイツ映画

最初から最後まで、
雨が嵐になるまで、
ずっと面白かった。
作風はアスガー・ファルハディみたく。

だけに、その先も見たかった。
どうした録音部。

第73回ベルリン国際映画祭パノラマ部門選出。
第96回米アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート
新しく赴任した教師が、学内で発生している盗難事件を解決しようとしたところで起きる軋轢からの軋轢。サスペンススリラーというか、スリラーです。現在の教育現場をみたことがありませんが、この作品を観て、教師になるのを辞める人がいるのではないか、と感じるぐらい怖い。
同僚の教師も子供も、それぞれが「正義」を主張しているが、普遍的なものではなく、どんどん対立が深まっていく、泥沼にはまっていく感じが、とても緊張感があり、恐ろしい。

• #第73回ベルリン国際映画祭パノラマ部門
• #第96回米アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート
• #とても怖い
• #ストレス過多