名もなき人々が繰り広げる水面下の覇権をめぐる戦い
日中戦争、第二次世界大戦下の中国を舞台に
汪兆銘政権、（国民党）、中国共産党、日本 三つ巴の諜報合戦。
群れをなす生き物は何処にも属さずに生きることは出来ないのか
サスペンスや二重スパイを面白く見せるためだろうがノーラン監督ばりの時系列のシャッフル。
さらには暗喩となるものたち多数。
それらが繋がるのは最後になってからのフィルムノワール。
スタントなしのトニー・レオンとワン・イーボーのアクションは迫力あり。
このダブル主演がとにかく良い。
渋い大人の魅力のトニーに端正で雰囲気あるワン。
とにかくバチバチに決まった画の連続とスターをカッコよく美しく撮っているので、何処を切り取ってもポストカードやポスターになりそう。
戦時下舞台の中国映画なので日本軍は好意的には描かれてはいない。残酷だけど間抜けな日本人。
あのルーズベルトはお笑い要素なの？（ちょっぴりライカを彷彿）
騙し騙され、腹の探り合い。そして誰も信用することはない。愛する人にも言えない真実。そこまで人を動かす政治信条…スパイって難儀やな。
配信されたら伏線や暗喩のおさらい鑑賞したい作品
中国っていつの時代が人々が幸せを感じた時代なんだろう。日本に侵略され、大きな権力で弾圧され、翻弄されているように目に映るのは外から見ているからだろうけれど。
