ルーク大佐

恐怖の報酬のルーク大佐のレビュー・感想・評価

恐怖の報酬(2024年製作の映画)
3.3
約50年くらい前のロイ・シャイダー版はむかしドキドキしながら見たが、1年ちょっと前に完全版を見直した時、やはりアクションサスペンスを見慣れた現在の視点で評価したらとても名作と呼べる出来ではなかった。

本作はダーティーなフランス人がダーティービジネスの本家をリメイクするのだから幾分期待して見たのだが、佳作にも届かない仕上がりなのでがっかりした。

とにかくアクションがぶつ切りでスリルがなく、爆破シーンは20年前のテレビ映画のようなCG処理をしている。50~100メートル先の敵に対し、車に乗りながらピストルで急所を撃ちぬくという神業を見せるが、現実的にあり得ない。

この監督はネトフリドラマ『ギャングランド』でもそうだったが、アクション演出はあまり得意ではないのだろう。演出も新奇さがなく、あえて見ることをお勧めしないドラマだった。

自己チューのフランス人が他者の利益にわが身を投じることはほとんど虚飾にすぎないため、ラスオチはシラケてしまった。
ルーク大佐

ルーク大佐