たくみ

Love Letterのたくみのレビュー・感想・評価

Love Letter(1995年製作の映画)
4.1
【お元気ですか。私は元気です。】
『青春18×2』を鑑賞したので、本作も鑑賞してみました。
めちゃくちゃ好きな映画だった。

こんなに”幻想的”という言葉が似合う作品ない気がする。
とても儚いけど確かに存在していて、それが奇妙に繋がっていくのが上手く言語化できないけど良かったです。

タイトル『LoveLetter』なのに明確にラブレターが出ない所がスマートというか。
その人を知ろうとしたり、思い出を振り返る行為そのものがその人に対する愛であり、それがラブレターとして形作られていくというのがとても美しかったです。

愛する人が亡くなって、完全にその人を忘れて前に進みましょうなんて事は絶対できないのだから、その思い出はその思い出として胸に留めておく。そんなラストの様に感じました。

届くはずのない死者へのラブレターから物語が始まり、死者からラブレターが届いて終わる映画。
あまりにも美しすぎるなと感じました。


【その他メモ・独り言】
・ファーストカットの美しさ。
・マグカップでかすぎひん?
・声色使い分けてるミポリン。
・図書室のカーテンの演出が素敵。
・トヨエツのよくわからん関西弁だけ気に喰わんかった。
・なんでもかんでもデジタル化すれば良いってもんではないね。
たくみ

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