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四月物語のcalanqueのレビュー・感想・評価

四月物語(1998年製作の映画)
4.3
若き日の松たか子の美しいこと…。
おとなしくて不器用だけど、意志の強いまなざしをした女の子。

春の柔らかい陽ざしの中で自転車を漕ぐ松たか子を観てるだけで、ほわ〜んと幸せな気持ちに…。

個人的におっ!となるシーンが幾つもあった。

冒頭から本物のファミリー登場(松本幸四郎が素敵)

自転車屋のパネル(若き日の菅野美穂、これまた超可愛い!)と卯月のツーショット

桜吹雪の道を並んで歩く四人の女性(これは「細雪」を意識したんじゃないかと密かに思ってる)

ストーリー自体に大きな波は無いのだけれど、もう2度と戻らないあの頃のそわそわ感・甘酸っぱさがしっかり捉えられている。

そして何といっても、壊れた赤い傘を持ったヒロインの、溢れ出る嬉しさがこちらにも伝わってくるラストシーンが最高。
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