若き日の松たか子の美しいこと…。
おとなしくて不器用だけど、意志の強いまなざしをした女の子。
春の柔らかい陽ざしの中で自転車を漕ぐ松たか子を観てるだけで、ほわ〜んと幸せな気持ちに…。
個人的におっ!となるシーンが幾つもあった。
冒頭から本物のファミリー登場(松本幸四郎が素敵)
自転車屋のパネル(若き日の菅野美穂、これまた超可愛い!)と卯月のツーショット
桜吹雪の道を並んで歩く四人の女性(これは「細雪」を意識したんじゃないかと密かに思ってる)
ストーリー自体に大きな波は無いのだけれど、もう2度と戻らないあの頃のそわそわ感・甘酸っぱさがしっかり捉えられている。
そして何といっても、壊れた赤い傘を持ったヒロインの、溢れ出る嬉しさがこちらにも伝わってくるラストシーンが最高。