劇場版第16作。
どういう経緯かは知らんがJリーグとの全面タイアップが実現していて、そこマストでガッツリ絡めるというバインドが明らかにマイナスに作用。
カメオ出演のJリーガーたちの棒演技はまあご愛嬌としても、サッカー要素をメインに組み立てた結果、ストーリーが普通にわかりにくく飲み込みづらくなっているという。
にしてもさあ、前回のダムに続いて今回はスタジアムを爆破するという荒技を別にそういう背景がある訳でもない単独犯がやってのけてるんだけど、どう考えても無理ありすぎだよね?
前作はクリシェ的でシンプルな筋だったんで「バカ言ってる」と水谷千重子先生風に受け流せなくもなかったが、本作って犯人の動機とか爆発の仕掛けとか勝手に設定したルールが複雑で、とにかく無駄に負荷が高い。
それでも「ごちゃごちゃうるせえな」と思いつつ一応理解するつもりで見てたら、クライマックスでコナンくんに「これだけの爆弾、どうした?」という当然というかやっと指摘したかの疑問をぶつけられた犯人の「南米にその手のプロがいてな」という一言で説明終了。この瞬間、コナンくんの「あきらめるんじゃねえ!」という熱い説教とは裏腹に、理解することをあきらめたダメな大人の私です。
最後に備忘録的なこと記しとくと、こっから主題歌がビーイング勢じゃなくなって、特にサッカーイメージもないいきものがかりが担当してます。